リレー・エッセイ

タイトル:
「仙台映像作家ミニシアター」でのスタジオd使用について
投稿日:
2008年11月28日

 「ショートピース!仙台短編映画祭」から「仙台の映像作家の作品を紹介するブースを作りたい」という依頼を受け、スタジオdの4つのブースを使用してイベントを行いました。

 場所のみ事前確認し、機材の相談と打ち合わせのみで当日に臨みました。機材やイスはメディアテークからお借りできてセッティングもスムーズにでき、本当に気軽にいろいろな活動ができそうだと感じました。イベントと言っても、モニターとデッキで作品を上映し、備え付けの机に資料やアンケートを並べると言うシンプルなものでした。ただ、4つのブースの距離や配置が均一でなく、また、このエリアで何が行われているのかがお客さまに伝わりづらい所がありました。通りがかりの人がちょっと立ち寄るには入りづらいようです。オープンである良さの反面、窓際ゆえに明かりも強く、隣の音声も筒抜けなので「映像を見る」という環境としては良いものではありませんでした。また、はじめ説明を受けた時には大画面のモニターを使用する予定がかなり小さい物に変更になり「映像を上映」という雰囲気はあまりありませんでした。(この辺は「どこまで手を加えて良いのか?」という部分が曖昧だった事も理由です。)
  はじめから「イベントブース」として把握していらっしゃった「仙台ローズ」さんは、映像は完全にPV(プロモーションビデオ)として使用してサークルの説明ブースに徹しており、これが一番正しい選択だった様です。もともと「『小さなユニットが半共有した空間で何かをする』という企画意図の場所で何ができるかと言った実験」としては、「映画上映等、パフォーマンス的な作品発表の場にはあまり向かない」という結果が出せたと思います。とは言え、PV的な物を事前に準備して、作家さんや団体のプロモーションブースというかたちであれば、今後何度かやってみても良い企画だと思います。実際、参加した団体同志のコミニュケーションが多少とれた事が最大の収穫でした。
 イベントを開催する上で、「『スタジオd』がどこからどこまでで、そこで何が行われているのか」をはっきり明示できるもの(例えば、通路状になっているあのスペースのはじめと終わりに、小さな立て看板状の物を掲示できるようにするとか)が必要なのではないかと思います。(床の色でエリアを区別するとか、海外のドラマとかでよくみかけますが、最近はああいうのはかっこわるいんでしょうかね/笑)
 イベントの詳細はこちら:仙台映像作家ミニシアター

きしなみきよふみ
(リアスフィルム/ショートピース!仙台短編映画祭「仙台映像作家ミニシアター」企画担当)

  • ブース利用の様子1
  • ブース利用の様子2