せんだいメディアテークをもっとよく知るためのさまざまな情報を、 副館長/企画・活動支援室長、佐藤泰がお届けします。
02「公開空地」
定禅寺通りを一番町からメディアテークに向けて歩いていくと、建物の手前にメディアテークの標柱が立っています。
そのいちばん下に、1階の色分けされた平面図とともに次のような文章が書かれています。
「この建築物は、建築基準法に基づいて許可されたもので、広場及び通路等の公開空地の部分は、
歩行者が日常自由に通行又は利用できるものです。(仙台市)」
公開空地とは、建物が建築許可を受ける際に、許可条件として敷地内に
一定の広さで設置を求められた公園のような空間のことです。
ふつうは屋外に造られるのですが、メディアテークは開館時間の長さ、
1階空間の街路性の高さと周辺への文化的な波及効果、また定禅寺通りと一体化できる
大型開口扉の設置などにより、屋内を含めた区画(平面図の水色部分)が公開空地と指定されています。
公開空地は管理者が責任をもって一般に開放しなければならず、誰かが特定の目的のために占有することは
許されません。
メディアテーク全体に対して「公園のようだ」という感想を持つ人が多いのですが、
それは単にガラス越しにケヤキ並木が見えているということだけでなく、1階部分がまさに公園として作られ、
運営されているという事実と無関係ではないでしょう。
(2007/08/01)
公開空地を示す看板
せんだいメディアテーク外観