042 オペレーションはコミュニケーション(タワークレーンの現場から)

タワークレーンのオペレーションの仕事。これは一言で言うと40m以上あるタワークレーンu4を操作して、いろんな品物を吊る。それを決まった場所に降ろす仕事です。そう言うと単純そうですが、吊るものは○や△など形は様々だし、「玉掛」っていう、下で吊り荷をワイヤーに結んでくれる人と無線だけで連絡しながらの作業だから、現場に慣れるまでは大変なんですよ。特に最初の現場での1日目は緊張しますね。
玉掛の人とのコミュニケーションも大切なんですよ。面白いのは、声が甲高い人との方がやりやすい。他には風を読むことですかねえ。風が吹かない日よりも少しある方がいいんです。追い風に乗るとモノもはやく操作できますし、逆に風が強く吹く時はどんなに工事が遅れてても作業を中止しないといけませんから。u5
メディアテークの現場で苦労してきた点と言えば1階ですかね。クレーンが高かったし、1階の3番チューブが一番重くて10tくらいありましたからね。最近だとチューブの上に載っけている仮設の足場が重くて10tくらいありました。u6このクレーンにはテレビモニターがついていて、2本の操作棹で動かすんですね。でもね、風が強い時なんて揺れがひどいですからまあ大変ですわ。どうやって定位置にセットできるかがポイントですから。
一番格好悪いのは何度もやり直しみたいな事になることなんですよ。一発でスパッと決まるというのが大事ですね。でもね、この前なんて雪がちらついたりしましたからねえ。見えにくかったですよ。こうやってサングラスしてるのも目を守るためなんですけどね。この仕事は一人でやってるように見えますけど何よりもコミュニケーションが大事です。上手くコミュニケーションが取れなかったり、信頼関係が出来上がってなかったりしたら、それこそ事故に発展しかねない。楽そうに見えるけど神経は使ってますよ。この仕事で面白いなあって思うことですか。そうですね、上から見てますとね、下で働いている人がよく見えて来るもんなんですよ。「ああ、あの人はよく仕事してるなあ」とかね。
最後にメディアテークが完成したら?ということでしたね。やっぱり、気にはなりますから。完成した後は内装が終わった後だから自分で持ちあげた鉄骨が直接はあんまり見えないんだろうけれども、工事の日々が懐かしく思えるでしょうね。一緒にやってた人は今どこにいるかなあとか。私は来月でこの現場は終わりですが、この後もしっかり頼みますよ。来年の七夕の時でもまたやって来てこの現場を見てみたいですね。
(倉本開道 談|タワークレーンオペレーター)

くらもと・かいどう
1945年愛媛県出身。(株)仙台ニッシン所属。職歴30年、メディアテーク歴1年9ヶ月、主な業務、タワークレーンのオペレーション。
 
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