043 東京デザインセンターシンポジウム報告

「みんな、もうメディアテークを使いはじめてるじゃないか!」シンポジウムが終って伊東豊雄氏はこう言った。シンポジウムでは、「メディアテークのめざすもの」をテーマに、メディアアート、メディア教育の達人パネリストは盛り沢山の事例を紹介し、溢れるアイディアを披露した。前半は伊東、桂両氏がせんだいメディアテークの経緯と現状報告。引き続き、各パネルは活動現場から報告。国際的な視野に立ったメディアアートの活動と交流(坂根)、社会学者などとの協同によるEU地方都市のメディア技術導入実験(ダン)、米国メディアリテラシーの方法と実践(岩渕)、シリコンバレーのメディア活動や研究とビジネス(瀧口)をプレゼンテーション。
コーヒー片手にクロワッサンをつまみ、参加者同士はなしを弾ませるコーヒーブレイクもそこそこに、後半は生涯学習課の奥山さんも議論に加わる。
「せんだいメディアテーク」の建設現場に一番近い建築家、伊東氏が驚くのも無理ない。パネルはメディアテークのヘヴィユーザー。機器購入前にカタログをスミまで読みつくし「自分ならこう使いこなす」という戦略組立てはお手のもの。活動のシナリオも含めてせんだいメディアテークに提案をいくつも出した。「せんだい」のような地域に根差し、一般市民の生涯学習を柱とするメディアテークは世界でも類がないらしい。
世界中から集まった達人が熱くなったのも、そこに理由があるようだ。
(鈴木明|神戸芸術工科大学特任教授)


すずき・あきら 神戸芸術工科大学特任教授。デジタル携帯デバイスがヘヴィな都市計画や建築に代わって柔軟な生活環境を作っている様を論じた『電子カラスは東京の空を飛んでいるか?』をロンドンのAAスクールから来春出版。


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