- タイトル:
- 盲学校での上映会を実施しました
- 投稿日:
- 2009年1月29日
音声解説制作ボランティア2期生3名と3期生2名の混成チームで、2009年1月23日宮城県立盲学校にて第2回の音声解説付き映画上映会を行いました。
上映作品は『ガリバー旅行記』。1939年にアメリカで作られた長編アニメです。ガリバーがリリパット王国で小人たちと経験するドタバタ劇がとても愉快なお話なのですが、今回実際に解説制作にとりかかってみると、そのドタバタがなかなかの難物でした。特に作品の前半部分は登場人物のセリフがそれほど多くなく、大男ガリバーを発見し縛り上げて王宮まで運んでいく小人達の、アニメ特有のテンポの速いデフォルメされた動きが続きます。解説はできるだけ、そうした楽しくもせわしいシーンが耳で聞いただけでわかるような簡潔な表現にしよう、また今回見てくれるのは子供達なのであまり難しい単語は使わないように等々、皆でミーティングを重ねてずいぶん頭を絞りました。
当日は、会議室の大きなモニターのそばでナレーション担当者がマイクを使い、解説文をライブで読み上げながらの上映です。小学生から高校生まで30人ほどの生徒さん達と先生方が見てくださいました。やはりナレーションだけが続く前半部分では少し集中力が切れてしまう生徒さん達もいたようでしたが、小人達とガリバーの会話が増えて話が盛り上がる後半からは皆じぃっとモニターに見入って、とても楽しんでくれていたようでした。
こうした上映会が少しでも子供達の知的好奇心を刺激して、もっといろいろな本や映像作品に触れてみたいと思うきっかけになってくれたらいいなぁと、心から願っています。
水波聖子(音声解説制作ボランティア2期生)